3人が本棚に入れています
本棚に追加
/115ページ
「ただいまぁ」
買いものバッグをキッチンのテーブルに置くと、みんなが群がった。
「早く、アイス!」
「わーい、いちごみるくのアメだ」
その様子をほほえましく見ていると、
「愛茉っち、カレールーは?」
「あっ!」
「まさか忘れたとか、言わないよね?」
「えへへ、そのまさかで......。あーん、ごめんなさい!」
「愛茉、忘れすぎだろ!」
「もう一回、行ってくる!」
私は三度目の買いものへと出かけるはめになった。
「いっただきまーす!」
みんなで、できたての野菜カレーをほおばる。
「おいしー!」
「色葉ちゃん、ありがとう。すごくおいしいよ」
「俺もいっしょに作ったんだけど?」
「そうだよね、大ちゃんもありがとう」
私がフォローすると、色葉ちゃんがチラリと大ちゃんを見た。
「大翔は米とぎしただけでしょ。炊いたのは炊飯器だし」
「なんだって!?」
「まあまあ、二人ともありがとう」
やっぱりみんなでワイワイしながら食べるのっていいよね。
最初のコメントを投稿しよう!