記憶の幻

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記憶の幻

親は子を誕生させた日 振り返り 思い出すこと あるかもしれない 子は親を誕生させること 出来なくて 振り返り 思い出すなんて そもそもない だけど 子は 記憶を持つようになってから 親を 振り返ることができる 良くも悪くも 記憶という 幻 修正されているかも知れない 記憶に 惑わされるのだ 親も 同じ 記憶という 幻 良くも悪くも 出会ってしまう 親も子も 互いを消したくなる時が来たら 記憶の幻が 囁くのだ あんな子なんか 誕生させなければ あんな親のもとでなければ 良かった きっと 違う しあわせ つかめたのに 記憶の幻 悪魔の囁き 乗らないで 夢で 互いに 消し合う それで いい 存在を消したくなったら 夢の中 どんな理由が 出てくるか 夢の世界に 委ね 眠ればいい 消してしまった朝の目覚め 消さずに 笑いあった朝の目覚め いろいろ 妄想の中から 現実に戻る 記憶の幻 立ち向かって いつか まっすぐ 澱みない道 見つかる 信じて まっすぐ  まっすぐ 進んでいく
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