あっけない

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あっけない

先日、母を連れて弁護士の先生のところに行き正式に依頼。 待ち合わせの時間まで弁護士事務所の近くでお茶した時に母には泣かれてしまった。 孫がかわいそうだ、、と。 母の年代はやはり離婚=悪、というか不憫なことに感じるようで、、 私だって何もなければ離婚なんてしたくなかったよ。 我慢しようと思った。気づかなかったことにしてしまおうか。ダンナをただのお金を運んでくれる人と思えば良いんじゃないか。 考えと考えて。我慢して。 限界だった。 昨日、離婚したいと切り出した。 夕食に降りてきたダンナに唐突に告げた。 適応障害の診断書を見せたら 「これ見せて俺にどうしろって言うの?」と言うだけ。心配もしてくれない。 あなたの不倫が原因です。 と言ってもとぼけていたから、 証拠もあります。私は浮気だけは許せません。限界です、と一気に言った。 「なんで今言うかな〜」って言うから腹が立った。 離婚を切り出すのもダンナの都合の良いタイミングでなんて無理に決まってる。 興信所使ったのかと問われたから 依頼したよ、だから知ってるの。言い訳はないの? と聞いた。 肯定も否定もしないと言われた。 母に謝って、息子に謝って。 私には謝らないんだな〜って思ってた。 自分の部屋に布団を持ち込んで寝ると言うから、お客様用の布団を出してあげた。 昨夜は広い寝室に1人でいたら涙が溢れた。 自分で決めたことだけど。 21年なんだったんだろう、、と虚しくなった。 夜中過ぎにノックがあり、ダンナがやってきた。 あなたに謝ってなかったからと。 悩ませてごめんなさいと。 涙が溢れた。嗚咽がもれた。 家族が一番大事だった。別れるつもりはなかった。 と言うから、オンナにはその価値があったのか聞いた。 分からないそうだ。 ダンナは弁護士つけるつもりないし、私の言うとおりにすると。 息子のために仕事頑張ると。 午前中に役所に行って離婚届をもらってきた。 結婚指輪も外した。 あっけないな〜 夫婦は一番近い他人だから、お互いを思いやる気持ちを無くしたら終わりなんだな。
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