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机、君の机、星に届くような程遠く
登れそうにもない。
僕の机の罵詈雑言、あぁなんて愚かなのか
欺瞞に満ちたグチャグチャとした悪口だった。
でも君だけは何もしなかった。
何も出来なかった。
彼は怯えていたのに、アタシは何も出来なかった。
でも、だからこそ、罪償いとして、アタシは、あぁしたのだ。
可愛かった。
ストレートすぎる言葉であれど、あぁなんて言うか、それしか言葉がなかった。
可愛かった。
愛おしかった。
愛おしい彼女を、キャンバスに残したいと思っていた。
生きていた。
その時は、
生きてほしかった。どうしてだろう、涙を流した。
空っぽな葬式、空っぽなココロ
彼女は学校の屋上から落ちた。
明確にグチャりという音がした。
鉄の匂い、バラバラの方向の身体。
なのになのに、顔は僕の方を向いていた。
それが忘れられなくて、それが忘れられなくて、
からのキャンバスに彼女を書いていた。
筆が乗る、
でもソコにいるキミは君じゃなかった。
いつか夢を見た。
大好きですと、彼女が言って
大好きですって、僕がいう
そんな夢だった。
目が覚めた。目を疑ったが朝だった。
雫が垂れていた。
いつぶりだろうか、うん、ほんとに二、三年ぶりだった。
久しぶりに、絵を書いてみた。
緑の絵の具をチューブからだし、キャンバスに、描く、緑の自然、赤の温かさ、水の、清さ。
そんな、自分の作品に涙を流していた。
その作品を僕は君の為のものにして、
僕はそんな呪縛から、
僕はそんな記憶から、
あなたを消した理由
あなたをキャンバスから消した理由
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