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「この文は父さんにも理解出来ない。
だが、これは間違いなく真悠子の字だ!」
「また母さんかよ......」
俺は深い溜め息をつきながら言った。
「......ひとまずご飯にしよう。冷めたら美味しくなくなるからね」
俺の反応を無視し突如そう言った父さんは、早々に食卓に向かった。
正直空腹であった俺はそう言われるがままに父さんの後に続いた。
食事中、父さんの左手にはあの紙があり、それに目をそらなかった。
その姿は父さんが母さんに今も執着している事を物語っていて、ついに俺は呆れ返って何も言えなかった......
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