第1章 導き

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晩ご飯を済ませ、俺は再び部屋に戻った。 いつもの様に父さんが食器を洗う音が聞こえる。 暇潰しにテレビをつけてみるとトークバラエティが放送されていて、有名人達が恋愛について熱く語り合っていた。 その時、ふと父さんのある一言が蘇った...... 『真悠子(マユコ)は、父さんのこれまでの生涯で唯一愛した女性だからだよ』 父さんが、母さんを探し続ける理由だ。 俺は、この理由にいまいち納得出来ないでいる。 俺はまだ一度も恋という感情を抱いた事が無いからだ。
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