第1章 導き

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父さんを待たしては迷惑だから、俺は自宅のマンションの5階から目的地までを駆け足で向かおうとした。 その時、俺の目の前に夏の日差しとは違う眩しく白い光が突如として現れた。 驚愕した俺の歩速は急激に落ち、やがては立ち止まってしまった。 その白い光は無意識に両瞼を閉じてしまう程に眩しさを増していく。 「う、うわぁーーーー!!」 ......いつの間にか俺の周りは、さっきまでの光とは逆の黒一色に染められていて、まさに暗闇そのものだった。 その瞬間、周りの暗闇が誰かの声を響かした。
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