第1章 導き

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この世界には、今という永遠の瞬間を無に喫せぬ為に存在する大樹がある。 しかし、その大樹を上空以外で見た人は過去誰一人としていない。 大樹を囲む木々から作り出されたのか、その森には目に見えない強力な箱らしきものが存在するらしい。 その箱は人間はおろか、虫一匹すらも森に入れる事を許さない。 その全てから守られる大樹が存在する巨大な森を、いつしか人々は守護森と名付けた。 これは俺がまだ8歳の頃、今はいない母さんから聞いた話だ。
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