第2章 出会い

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そして、ついに俺は見た。 目の前に平和の源であろう大樹が姿を現した。 辺り一面に広がる木々とは比べ物にならない圧倒的な存在感に、俺は開いた口が塞がらなかった...... 我に返り口を塞ぎ生唾を飲み込んだ後、俺のはその大樹にゆっくりと近付いた。 その時、大樹と背中合わせに体育座りをしている少女に気付き、その瞬間、俺の心臓の鼓動が瞬く間に早くなった。 大樹に目を奪われていた俺には、今の今までその少女の姿は見えていなかった。 そんな俺に少女も気付いたらしく、無言で俺を直視し始めた。
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