第四章

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「さて…本名は佐々木雅人。28歳で無職、窃盗の前科ありか…」 「チッ…」 舌打ちしては視線を逸らす雅人に対し、サッちゃんはファイルを読み終える。 「今度は刑期も長引くな?不法侵入に公務執行妨害、加えて窃盗だ。執行猶予も無駄だろう」 「はぁ?証拠でもあるのかよ?確かに不法侵入はしたかもだが、それ以外はしてねぇよ?」 「…そうか。時に尋ねる───」 マスクに手を伸ばすサッちゃんは、そのまま施錠された器具を外した。 『ワタシ、キレイ?』 「ヒッ…!?」 .
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