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あれから1年が経とうとしている。
村は美しさを取り戻そうとしていた。
草原がはるか先にまで広がり、花も咲き始めていた。
「お父さん、木に葉っぱが出てるよ」
マルクはカルロスにそう言ながら、さくらんぼの木を指差した。
「生きてて良かった。もう少しすると花が咲くな」
「お花咲くの、みんなで花見できるね」
カルロスの言葉に、マルクがそう言った。
「そうだな、その時になったらみんなで花見をしよう」
「やった、みんなでしよう」
大はしゃぎするマルクを、カルロスはじっと見つめていた。
この村は自然だけでなく、平和も取り戻しつつあった。
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