I,m arive.

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 そう思ったら走馬灯のように想いが駆け巡った。娘たちが産まれてからおむつを替えて、親戚にも親にも「可愛らしい子ね~」と言われて誇らしくなって、娘たちが運動会やお遊戯会に出る時には必ずカメラを構えて撮り続けた。  ――それがずっと。ずっとだ。  梅おにぎりを食し、その酸っぱさで我に返る。  でも生きている意味がなんとなく分かった気がする。その意味を考えて見つめる為に、俺は銭湯に行ってコンビニで飯を食べるんだ。――俺は生きている。でも自分一人の命ではなくて、家族の灯の為にも生きている。  それもそれで、なかなかいい人生ではないか。  なんて思うのは、家族を溺愛しているからかもしれない。でもそれでも俺は、眠っているであろう家族の元へ帰る。  また程よく温かい家族になることを信じて。
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