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さて、どうしよう? どうしましょう?
ねぇ、どうしようか? 信二くん?
困った皆さんは、村人の中から人身御供を見つける外なくなった。
最初のうちはそれこそ血縁者の中から選ばれた人が、泣く泣くその役を担ってたんでしょうけど、其の内誰かが思いついた。
── そもそも、外の人間を身内に引き入れたらよくね?
そこから、閉鎖的だった村が積極的に外部から嫁を娶り、婿を取るようになる。
あれ? 何処かのお家の話ですか? これ?
そして、内々に、絶対に外に漏れぬように村中で結託して、彼らを殺害し、蛇腹様にお供えする。
証拠は徹底的に村の中で隠蔽する。
どうせ殺すなら、どうせ蛇腹様に飲ませるなら、金のある方がいい。
なるべく、身寄りの少ない資産家に目をつけて、村に引き入れて殺し、財産は没収する。吸収する。
更に村は肥え太る。栄える。
蛇腹様のお陰。
『六分餅』も、きっと『六部の餅』でしょう?
醤油を塗るのは、源氏の旗色である白を忌み嫌ったからですかね?
年に一回、みんなで集まり、炎を囲んで『六部』を丸呑みする。そういう代替行為を皆で行う事で、自分達の結束を強固にする。謂わば『分かってるよな』『忘れてないよな』的な?
確認作業ですね。
それこそ、飢饉の折には、本当に殺して食べてたりして … 何ちゃって。
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