退屈な夜

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俺は早速、名前も知らない彼に近付いた。 「お兄さん、ひとり?」 「ああ。君は?」 「俺もひとり。」 俺は上目遣いで答えた。 しかし、彼には通用しなかった。 「俺に媚びても抱かないぞ。それ目的なら、他あたって。時間の無駄だ。」 「お兄さん、冷たーい。」 「はいはい、もういいから。」 「ちぇっ。」 俺は舌打ちをし、残りの酒を一気に流し込んだ。 「じゃあ聞くけど、お兄さんは何しにここに来たの?」 「好みの子を探しに。」 すると、彼は俺の頬に手を添えた。 「君、こうしてた方が俺の好みだ。」 「……//////」 「照れた顔も可愛いねぇ。」 「ちょっと!抱く気ないなら触るなよ//」 俺は彼の手を振り払った。
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