ずるい男と過ごす一夜

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「修二さん、どこ行くの?」 「シャワー。浴びたら帰るよ。」 行為のあとの余韻に浸るまもなく、彼はベッドから出た。 「今夜は一緒に居てくれないの?」 「俺は寝た相手と朝を迎えない主義なんだ。」 「あんなに抱いておいて、ずるい。」 「優馬が可愛かったから仕方ない。」 そう言われると、何も反論できない。 「部屋代は置いておくから、優馬はゆっくり休んで。」 修二はテーブルに1万円札を置くと、バスルームへ向かった。 「悔しい。」 俺は天井を見上げて呟いた。
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