21人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
退屈な夜
いつから俺はこうなってしまったのだろう。
人肌を感じなければ眠れない。
だから、今日も夜の街を彷徨う。
そして、いつものクラブで後腐れない一夜限りの相手を探す。
ここは無法地帯。
店のあちこちで、欲望を剥き出しにした男たちが絡み合っている。
だが、どの男も俺の好みではない。
今日は酒だけ飲んで帰ろうとした時だった。
彼が店の扉を開けた。
彼を見た俺は、身体の奥が熱くなる感覚に襲われた。
彼に抱かれたい。
俺の本能がそう叫んだ。
最初のコメントを投稿しよう!