✜27 ガーデン

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 ───────────────  新規種族「魔族」を倒したことにより、ゴーレム生成に新たな進化形態「ガーゴイル」が追加、生成できるようになりました  ───────────────  ガーゴイル? それって翼の生えた石でできた城の雨樋とかに使われている彫像……ゲームとかアニメでは魔物としてよく登場したりするけど、元々は魔除けの意味があるって聞いた覚えがある。  まあ物は試しだ。1体作ってみよう。  ───────────────  名前      飛01号機  年齢         0年  種族      ガーゴイル   生命力       101  筋力         48   敏捷性       175   知性         ─  精神力        ─  器用さ        71  スタミナ       78  幸運         ─  スキル      反響定位(エコロケーション)  ───────────────  だいたいイメージしていたのと見た目は一緒だった。ステータス的には戦闘用ゴーレムより動き速く、空を飛べるが、パワーやタフさが足りないといった感じ。  対侵略者用に戦闘ゴーレムを闇雲に増やしていたけど、上空から索敵して襲撃できるので、これはかなり使える。だけど連中も空を飛べるって聞いていたけど、地上をウロウロしているのは、ヴァ―ルギュントの第2試練の時みたいに上空にもいくつか視えないダンジョン(・・・・・・・・・)があるからだと思う。以前、空を飛んでいた鳥が何もないところで何かにぶつかって落ちていったのでそのあたりを調べると周囲の風景と同化した透明なダンジョンを見つけたことがあった。  このガーゴイルは反響定位(エコロケーション)……超音波を出して、暗闇でもぶつからずに飛べるらしいので、このダンジョン島の上空を飛ぶのに適した能力を持っているといえる。  ガーゴイルを生成するのは、土建ゴーレムや戦闘ゴーレムは創造ポイントを30ポイント消費すればよいが、約3倍となる100ポイントも必要になると書かれている。まあ、それでも見返りは十分にあると思う。  あと、侵略者には悪いが、先ほどヤコが倒したふたりだけで創造ポイントが、20万近くも手に入った。こんなに経験値が稼げるなら、そりゃPKだってしたくもなるかも。  攻めてきたんだから、自分達が狩られる側になっても文句は言わないよね? ガーゴイルを100体生成して、島中に解き放った。  すぐにあちこちで、ガーゴイルによるPKで大量の創造ポイントがどんどん入ってくる。もしかしたら森のなかにいる相手を反響定位で位置を割り出しているのかもしれない。  さて、と。自分達はそのまま相手チームの本拠地……洋上に浮かぶゲートの先にあるだろう島を叩こうと思う。  今は占拠されていると予想される冒険者の街へ寄って、まず街を取り戻して相手サーバーへ乗り込むための足がかりとしたい。
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