✜04 メタルなアイツ……

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 次の日、さっそく川があるゴブリンの集落へ向かっていたが、途中で初めてみるモンスターをみつけた。  ───────────────  名前         なし  年齢        58歳  種族  レアメタルゴブリン  生命力       999  筋力          3   敏捷性         3   知性          2  精神力         3  器用さ         2  スタミナ        5  幸運         99  経験値       999  ───────────────  筋力や敏捷性は低いので、殴り合いでは負けないし、シュリのところへ行くのも防げるだろう。生命力が999とぶっ壊れているが、コチラはもっと壊れているから問題ない。経験値が999っておいしすぎるので逃がす手はない。  なにやら苦しそうにお腹を押さえていて、コチラに気づいてないので遠慮なく奇襲をかけた。  感触的には巨大なタイヤを殴っているような手応え。自前の大型ナイフが壊れるのがイヤなのでゴブリンの集落から拝借してきた棍棒でこれでもかというくらいタコ殴りにした。だけどスタミナが尽きてしまい、反撃に遭う。お腹が痛いせいか、普通のゴブリンよりも動きも遅く威力もさほど出ていない。メタルゴブリンから棍棒で殴打されながらもスタミナを回復しては棍棒で殴り返し、徐々に生命力を削っていった。  日中、ずっと殴り合ってようやく決着がついた。  レアメタルゴブリンが消えると、金貨が数十枚と七色に光るタマゴが落ちていた。  このタマゴを丸飲みにしてたから、お腹が痛かったのだろうか? パキパキとタマゴの殻にヒビが入り、殻が割れると、中から青い小鳥が出てきて目が合った。 「ピッ!」  青い小さな鳥の頭上のステータスを確認する。  ───────────────  名前        ピコン  年齢     10,301歳  種族 エンシェントドラゴン  生命力        10  魔力         99  筋力          1   敏捷性        55   知性         99  精神力        99  器用さ         1  スタミナ       10  幸運         99  経験値         -  魔法          3   状態:鳥化(封印)  ───────────────  ──いろいろとツッコみがいのある鳥だった。  今、生まれたばかりのはずなのに1万歳を超えてるし、種族がドラゴンだし、封印状態にあるし……。言葉はしゃべれないが、知性が高いため、すごく賢そう。自分の肩に乗って動かなくなった。親だと思っているのかも。  ピコン、ね。懐かれたみたいだから、連れて行こうと思う。魔法が3種類も使える鳥なんてとても貴重だと思うが、どんな魔法が使えるのかまではステータスウインドウには表示されていない。  自分のステータスを確認すると、創造ポイントが1,000を超えていた。ステ振りはあとでやるとして、先にシュリの方を片付けることにした。  彼女のステータスは割り振りができるらしいので、彼女に相談しながら決めていこうと思う。
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