今後の展開

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「…っ、瞳がいなくなったらやだ」 「いなくならねーよ」 「嘘。私のせいで、素性がバレたら、よくない」 「てか、知紗を彼女にしたかったの俺だよ?なんで俺がいなくなるわけ?ありえなくね?逆だろ」 「逆?」 「俺は、知紗がいなくなるの、やだ」 「…ならないよ?」 見つめられた。キスされた。強引だった。 「心配、かけて、ごめん」 瞳は笑った。よかった。またキスされた。 「…はぁ、知紗」 瞳にじっと見つめられる。 「泣くと俺の理性がやばい」 「瞳、玄関じゃしないよ?」 「…移動する?」 「うん…でも、シャワー浴びないと」 髪の毛、顔に張り付いてた。汗かきすぎてる。ベタベタして気持ち悪い。 「…すぐ移動していい?嗅がせて!」 瞳は猛獣のような目だった。たまにこういう目をする。感情むき出しだ。匂いフェチな瞳。シャワー浴びたかったけど、今日は瞳にサービスしてあげよう。思う存分嗅ぐが良い。 「知紗…はぁ、めちゃくちゃいい…」 私の本当の名前を呼んでくれるのは、瞳くらいかな? 「…かわいい。すげぇかわいい…知紗」 じろじろと瞳は見てる。にやにやした顔してる。そういう顔してられるのは今のうちですよ? …今日はいつもより時間あったから、長期戦となったわけで。 「…ちょっとやりすぎちゃったね。くたくた」 「…は?なに?」 瞳も疲れてる。私よりもぐったりとね。でも私を見つめる。 「ごめんね。嫌だった?」 「別に。知紗にされるの好きだし」 しれっと言うところかわいい。 「…旅行断るから」 「あ?そもそもなんで旅行?」 「社長の奥さんが私のファンで、瞳も見たいから旅行したいって」 「意味わかんねーけど、金持ちの娯楽なのかもな」 「…そうなの?」 「金払って普通は芸能人と遊べなくね?」 「芸能?」 「知紗のこと」 「え、私が?」 「そ。だからさー、知紗を呼べる私すごい的なやつだろ」 「そうかな?…それより宮本さんって誰?ヤクザじゃなそうだったね」 「は?…聞こえた?」 「うん」 瞳もだけど宮本さんも声が大きかったから。 「…宮本さんは、俺の働いてるところの経営者。俺は経理してる」 「そっか。優しそうな声だった」 「まぁ、優しいよ」
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