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「それでは困ります。こちらが毎回送り迎えもできません」
「い、いや、社長…私が…」
「藤原さんは、仕事に集中してほしいです。こちらは人手不足で、尚巳さんにあまり手をかけられない状況です。もしよろしければ、あなたが尚巳さんを送り届けて頂けないでしょうか?」
「え、…俺?」
「彼氏だそうですね。彼女のやりたいこと、サポートして頂けませんか?」
「…尚巳、モデルそんなにやりたい?」
「うん!楽しいからやる!」
「…」
冬は黙っちゃった。
「あ、あの、尚巳ちゃん!会社で困ったこととかあれば、俺がすぐ対応するから」
藤原さんって優しいよね〜
前好きだったんだぁ。冬と付き合ってないときだったな。
「約束します!だから、モデルをやってほしいです」
「藤原さん、無理強いはよくないですよ?」
「しかし…」
「…わかりました。毎回俺も同席します。仕事のスケジュールも、俺も一緒に決めます。それでもいいですか?」
「もちろんです」
「だから、尚巳…モデルの仕事していいよ」
「えー!やったぁー!」
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