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って会話が、数日前にあった。
つい最近のやり取りだから、一語一句ハッキリと覚えてる。
暑いからショートパンツにTシャツのラフな格好で、一応海だし何かあった時の為にTシャツ下に水着を着てきた。足元はサンダル、日焼け予防にキャップを被って、髪が少し伸びてきたから短く後ろで結っている。
首には日焼け防止と汗を拭くためのアイテムとして、タオルを掛けてきた。
その格好で浮き輪を持って立つ私は、
「……何をしてるんですか本当に」
フリーズしたまま、口だけを動かして言葉を紡ぐ。
「ハハッ、超ビビってる。ドン引きしてる」
そんな私を指差して、馬鹿にしたように笑う蓮。
「正解だったね。ハルちゃんやっぱり可愛い格好してたっ!!!」
そんな蓮の左腕に絡み付いて、嬉しそうにぴょんぴょんと跳び跳ねる花音。
蓮の傍では愁が神々しい蜂蜜色の髪をサラサラと揺らして、眩しそうに目元に手を翳し空を見上げていた。と思ったらこっちを見て、何も言わずニコッとされる。
「……」
…ニコッ じゃなくて。
誰か状況を説明してよ。
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