2.海

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今日明日は家の仕事で来られないけど、明後日から私がバイトを入れてる最終日までは聖も同じように手伝いに来る事になっている。明後日バイトが終わったら、一緒にお墓参りに行く約束だ。 聖は私の親戚のおばちゃんに好かれてて、夏にバイトがてら泊まりに帰ると伝えたら聖も顔を見せにこっちに来て、次いでだからと一緒にバイトをする事になった。 生活費は基本、親に頼らず自分で稼いでるらしい。こっちに帰ってきて一人暮らしを始めたのは、聖の我が儘だからって。 だから生活費稼ぎに家の仕事を手伝ってるし、今回も短期で割りが良いバイトがあると伝えたら一緒にバイトに入る事になった。 ……正直、先輩と彼等だけでこの騒ぎだ。 夏休みハイになってる海に聖がバイトで入ったら凄い騒ぎになるんだろうなって考えたら、今からゾッとした。 「二人で面接来た時も仲良さそうにしてたしね」 「そうですか?」 「そうだよ。うちの奴等は絶対二人は付き合ってるって言ってたし、俺もそう思った。親父なんか俺に彼女出来ない事心配して、"ハルヒちゃんフリーならチャンスだぞ!"って言ってたからショック受けてたよ」 「何ですかそれ。先輩なら好い人いっぱい居るでしょ?」 大学生だし。 大学って、出会いの場じゃないの? 「高校で憧れる程、大学って案外出会いねえんだよな。てか遊びたい盛り過ぎて真面目に付き合ってくれる子居ないんだよね」 「素敵じゃないですか」 「…ん?」 「真面目に付き合いたいって考え。若いうちはいっぱい遊べーって良く言うけど、私は少なくて良いから、仲良い人と濃い時間が過ごせたらそれで良いと思いますよ」 「……」
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