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本当は暑いの苦手だし、日に焼けると肌が赤くなるから外は嫌だったんだけど、時給の良さには変えられない。親父はあの後退院して今は仕事に戻ったけど、やっぱり検査の結果はあまり良く無かった。だからあまり無理させる訳にいかなくて、今は仕事をセーブさせてる。
元気になるまでは、数ヶ月前の無職でやる気が無かった親父に戻って欲しいって思うのに、少し仕事を始めたら働くことの楽しさを思い出したみたいだ。職場の人も良い人ばかりで、今じゃ会社に迷惑をかけられないと進んで行きたがる始末。
もうちょっと自分の身体を大切にして欲しいけど、言う事聞いてくれないし。
親父の人生は親父のものだから、好きにさせる事にした。
二人で働いてるから今は生活に余裕がある。でももしこの先、私が進学する道を選んだ時、親父に負担をかけたく無いから、将来の為に今は出来るだけ多く貯金をしたいと思ってる。
「海って何処の海?遊びに行くよっ!!!」
売上げのためにも、彼女達に来てもらえれば嬉しい。
だからって自分の嘘がバレてしまう恐れがあるからクスッと笑って、人差し指を自分の口元に添えた。
「内緒」
「「「~~~っっっっ!!!」」」
「内緒…♡って何だよお前可愛いんだよっっクソ野郎!!!」
「つうかお前マジ止めろ?運動祭の後からお前の事、普通に可愛く見えるから」
「……やめてよ気持ち悪い」
「ハハッ、ハル君辛辣〜」
「でも教えてよぉ〜っ、休みの間暇な時遊ぼっ?ハル君LINE教えて!」
「LINEくらいなら」
「私も私も〜っ!!!」
「俺も俺も〜っ!!!」
ザワッ
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