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「っえ、なに!??」
「今回はアイツ等に同意するわ。お前周り見えてねえし、もうちょっと俺の気持ち考えろ」
「っ、…」
「喋んなよ、ハルヒ」
「…………え?」
「アイツに余計なこと喋んな。面倒になるから」
「……」
耳元でそう言った千冬は、肩に回していた腕を解いた。私の頭に手を置いてくしゃりと撫でると、そのまま身体を翻し彼等が歩いて行った方に歩いていく。
唖然とする私には、周りの目が見えてなくて。
気付いた時には遠目に千冬に話し掛けようとしてた女の子達の姿を数人確認する事が出来た。視線をさ迷わせれば翔琉さんも此方を見ていて、苦笑いを溢される。
「っ、」
……今は、バイト中だ…。
ってか、彼等に惑わされるな。夏休みに予定を大量に詰め込んだ理由を忘れるな…。
私は彼等と距離を取るために、此処に来たんだ。
あの人達の事を考えてたら、意味無いんだ…。
───
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