それ

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 Aの姿はどこにも見えない。その代わり、Aの寝ていたベッドは(おびただ)しい量の鮮血で染まり、無造作にが置かれていた。  いや、何者かが意図的に置いたのではない。空腹のAが食らったもまた空腹だったのか、食われたことに気にも留めず、Aを内部より食らい尽くした。  その為、だけが原形を留めて残っているのである。  これが事の顚末(てんまつ)である。    後、夜が明けると同時に何者かがAの部屋に侵入。  ――サンプル■■■■を無事回収を完了した。                              ―完―
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