0人が本棚に入れています
本棚に追加
何故だろうか
いつも、どの年でも家の外から血気盛んな猫の声が聞こえる。
夜、その声で眠れないという友人も多くは無いが存在する。
野良猫の多い地域で育った私は、よく目にする看板がある。
<猫に餌やり禁止>というものだ
そこで私は不思議に思った。何故ダメなのだろうかと。
私は深く考えつつ足を動かした。
そもそも野良猫の多い理由とは、1番予測できるものはペットとして外国から輸入され逃げて野生化してしまったという事だ。これは前にテレビで見て、印象に残っていた話だった。確かに始まりとしてはそうであろう、しかし私はこうも考えた。この国には一定数貧しい人がいる。そういった人達が病む負えず猫を捨ててしまった、もしくは生命の大切さを分かれない人がその生命を育てるのを面倒くさがり、捨ててしまったのでは無いかと。
しかし元々飼われていた猫、狩の仕方も分からないのではないだろうか?
最初の方に戻ろう。なぜ猫にえさやりをするのだろうか、それは猫が"可愛い"からである。可愛いとは昔から魅力の一部…つまりかわいいかわいいちいさないのちを可哀想に思うからである。子供のようなものだ、小さいというのは自分よりよわい、と本能的に理解してしまう。また、ちっちゃくてかわいい、が合わさると最強になる。つまりもっふぁーでちっさかわいいのは正義なのだ。なんといっても猫は魅力的。かわいいが大好きな人間であれはイチコロだ。
閑話休題
しかし、きゃわいい猫に餌をあげるという行為の危険性を考えて欲しい。
きゃわいい猫は1度餌を貰えれば<こいつから貰える>と気づいてしまうのだ。これのどこが危険か?全部である。
無償でもらえる、とは恐ろしいことだ。
貰えるのであれば狩りはやらなくて済む、しかしその分敵から身を守る力も磨かれぬ。猫は怠惰を覚え自分から動かなくなってしまえば格好の的だ。
次にその猫が繁栄したとしよう。せっせと餌やりをされ子供を作る。子供が増えればまた野良猫が増え、餓死する猫も居れば守る術を持たず敵にやられてしまう猫もまた多くなるのでは無いだろうか?さらに猫が増えれば必然的に捕食する相手も減ってしまう。そうすると生態系が崩れ、また猫も食らうものが無くなり飯にありつけず餓死してしまうだろう。まあ野良猫の多いおかげでウイルスを多く持つネズミなどもきっと少なく疫病もないだろうが。しかし猫が増えてしまう原因は全て人間、とまでは行かないが責任はあるだろう。猫を減らすにも猫たちは全員必死に生きているだけなのだから。しかし何もしない訳にも行くまい。ペットを飼う者には分かるであろう去勢手術。確かに勝手にしても良いのだろうか、可哀想であろう、との声も少なくないのではないか?しかしそうして増えていく猫が不憫な思いをするのは目に見えている。私たち人類のこれまでの無責任な行動により生まれ苦しんだ猫を増やすよりもずっと良心的では無いだろうか。
さて、ここまで長々と話してきたが私が1番言いたいのは【よく考えるとこ】だ。
何も考えず猫が増え、何も考えず苦しませてしまう。
また、何も考えず批難し何も考えずその行動が正しいく(今回の話の中で例えれば)猫の為になっていると信じて疑わない。
無知は罪では無いが、時に残酷だ。
自分の行動した先の惨状に「何も知らなかった、無知は罪では無い」と訴えてもはぁそうですか。としかならないだろう、
どの物事にも【よく考えること】は必要だ。
日頃から心がけることが過去の様なことを引き起こさないために必要な事だと私は思う。
最初のコメントを投稿しよう!