世知辛い世の中にサヨナラを

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  (…あんだけぐずられた割には)  いやにあっさりと、カノープスはエンケラドゥスが手配した馬車に乗り、城下へ出かけることとなった。 「…」  騎士であるアルデバランは城に残るよう言ったのたが、 『こいつが良くて、なんでおれは駄目なんだよ?』  と言って聞かなかったアルデバランは護衛としてついてきているため馬車に同乗していないが、随行すべき執事に代わってついてきたエンケラドゥスがカノープスの馬車に同乗していた。 .
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