冷酷な一面

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「ありがとうございます。その前に着替えたいので、少し待ってもらえますか?」 「りょーかい」 魁さんにお願いすると、頷いて部屋から出てくれた。 鞄から服を取り出し、さっさと適当な服に着替えた。 「すみません、お待たせしました」 「別にそんな待ってないから、謝らなくていいよ。じゃあ、行こう?」 「はい」 歩き出した魁さんについていった。 「そういえば、朝ごはんって誰が作ったんですか?」 「日生だよ。ああ見えて、日生料理上手だから」 日生さん、料理できるんだ…… 意外な気がするけど、素直に凄いと思った。 「日生さんって料理できるんですね。凄いです」 「未巴サンは料理苦手なの?」 「はい、そうですね」 一応簡単なものなら作れるけど、何か美味しく感じられないんだよね。 お母さんは美味しいって言ってくれてたけど、あれはきっと演技だったんだろうな…… 「へー、何か意外だね?未巴サン、料理上手そうに見えるのに」 「そうですか?」 「うん。まぁ、少なくとも俺よりは上手でしょ。俺、料理全くできないからね」 それは意外だった。 魁さんこそ器用そうだから。
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