477人が本棚に入れています
本棚に追加
「ありがとうございます。その前に着替えたいので、少し待ってもらえますか?」
「りょーかい」
魁さんにお願いすると、頷いて部屋から出てくれた。
鞄から服を取り出し、さっさと適当な服に着替えた。
「すみません、お待たせしました」
「別にそんな待ってないから、謝らなくていいよ。じゃあ、行こう?」
「はい」
歩き出した魁さんについていった。
「そういえば、朝ごはんって誰が作ったんですか?」
「日生だよ。ああ見えて、日生料理上手だから」
日生さん、料理できるんだ……
意外な気がするけど、素直に凄いと思った。
「日生さんって料理できるんですね。凄いです」
「未巴サンは料理苦手なの?」
「はい、そうですね」
一応簡単なものなら作れるけど、何か美味しく感じられないんだよね。
お母さんは美味しいって言ってくれてたけど、あれはきっと演技だったんだろうな……
「へー、何か意外だね?未巴サン、料理上手そうに見えるのに」
「そうですか?」
「うん。まぁ、少なくとも俺よりは上手でしょ。俺、料理全くできないからね」
それは意外だった。
魁さんこそ器用そうだから。
最初のコメントを投稿しよう!