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墓参り
1年後7月14日、朝
歯を磨き、服を選んで、髪を整える。
いつもだらしない男が、今日は張り切っていた。
「あら、どこ行くの?」
母があまり見ない息子の姿に思わず聞く
「大事な場所」
とだけ僕は言って、家を出る。
駅に乗り、切符を切り、ホームで電車を待つ、電車に乗り、終電までのり、降りた。
そのまま、駅を出て、前を歩く、
駅から北に少し歩いたところに小さなお墓があった。
「久しぶり。」
これは僕のちょっと不思議なお墓参り。
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