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そこからの記憶は曖昧だ。
誰かが救急車を呼んで、
心臓マッサージやら、足にタオルやら、何かしている。
俺は呆然として、くもる景色を見ている。
何をしたらいいのか、頭が回らなくて、尻もちをついたまま。
救急車が到着すると、周りの人は俺を付き添い人にしてくれた。
確か、友達とか問いかけられた気がする。
暗い。
苦しい。
おかしいよ。
なんでだよ。
これは違う。
違うんだ。
だって、本当は俺が死ぬんだから。
兆は違う。
これは間違ってる。
間違っているんだ。
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