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私へのいじめはなくなりました。しかし今度は川上がクラスの中で浮いた存在になっていました。
彼は、女子グループに嫌われたことで、男子からも敬遠されるようになっていました。
そして以前の明るかった彼は姿を消し、今やただのもぬけの殻と化してしまいました。彼の澄んだ瞳は人ではなく、風景を映すようになり、彼の口は開かずの扉のように固く閉ざされてしまいました。
私はいたたまれなくなりました。そもそもの引き金は彼ですが、少なくとも彼はその尻拭いをするかのように私を守ってくれました。私のために怒ってくれました。きっと彼は不器用なんだ、そう思うと少しおかしく感じてきました。
私は勇気を出して言いました。「川上、あの、ありがとね」
彼は私を見て言いました。「すまんな、迷惑かけて」
真っ直ぐに私を見つめ返すその瞳は透き通っていました。
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