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それからというもの、クラスで居場所のない私たちは共に時間を過ごすようになりました。
私は何度も何度も自分に言い聞かせました。
彼を好きになってはならない。彼を消してはならない。彼を愛してはならない。
しかし、それに反して私は、日に日に彼の純真無垢な感じや彼の優しさ、その大雑把さにまで惹かれていきました。
*
*
朝。
「おはよう、田村」
「おはよう」
「田村ってさ、ー」
名前が呼ばれるたびに私の身体に何かが巡ります。そしてその何かは私の体温を1度ほど上げてしまいます。
「国語得意だろ?俺、苦手だからさ、よかったら教えてくんね?」
「うん、いいよ」と私は言いました。
「あのさ、田村」
「何?」
「田村って呼ぶのなんかよそよそしいから名前で呼んでもいいか?」と彼はなんの躊躇いもなく言いました。
そこで、私はかつて私を救ってくれたなっちゃんを思い出しました。
もうこれ以上は進んではならない。待っているのは地獄だ。私は胸が張り裂けそうでした。
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