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美里は少し驚き、目元を緩ませた。
「もう行く時間じゃないの?」
「ちょっとくらい大丈夫だよ」
美里は、せかせかとリュックの中から弁当の袋を取り出し。
係長の足元に弁当箱を開けた。
「ちょっと多いかも」
黒猫の顔を模した海苔弁当、ウィンナーや野菜でうまく目や口を飾ってある。見事な出来栄えに、係長は目を丸くした。
その表情を見た美里は嬉しそうに微笑み、照れながら肩をすぼめた。
「いただきます」
係長は、いきなり弁当に口を付けるとガツガツと食べ始める。
小さな猫用の水のみ皿を弁当箱の横に置き、美里は水を灌ぐ。
「くろ、ハイペースじゃない? のど詰まるよ」
もくもくと食べ続け、水も飲みながら係長はあっと言う間に弁当を平らげた。係長のおながぷっくりと膨らむ。
たまらずベルト緩めてスラックスのタックを外すと、大きくなった黒いふさふさのお腹が出てくる。
仰向けにひっくり返って、「ぷはー」と一息ついていると、カシャカシャと音がする。
美里が、ニヤニヤしながら係長のぷっくり姿を@スピーカのまばたきカメラで撮っていた。
「おい!」
係長が慌てて体を起こすと、美里のまばたきが加速する。
「あ、怒ったところももう一枚」
耳を後ろに倒した係長だったが、喜んでいる美里の表情を少し見ると、またすぐに横になる。
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