隣人

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お腹もいっぱいになったし、うみとも気がすむまで遊んだし、そろそろ帰ろうとした時 悪友の電話のことを思い出した。 もしかしたら 隣りだから迷惑をかけるかもしれない。 先に軽く事情を説明しておこうと思った。 こういう女の子がいて…… こういう経緯で… などと話し出すと 海未ちゃんの顔がくもっていった。 「真斗くんさ、もっと女の子のことは大事にしなきゃだめだよ。」 真面目な顔をして言う。 「好きになったら みんな必死なんだからね。」 ふーん。フリーズ女にも好きな人いるのかな。 「そのうち、真斗くんにもわかるよ。」 そう余裕な顔をして ふふん、と笑った。 「とにかく、、一度その女の子と ちゃんと話した方がいいよ。 逃げてたって、解決しないよ……。」 そう言った途端……またしばらく海未ちゃんは固まってた。 自分の言ったことに対して自分が固まってたら しょうがない。セルフフリーズまでするか? なんだ?何かから逃げてんのか? まあ、どうでもいいけど。 「はーい。海未ちゃんの言う通りでーす。」 オレは茶化すように言って 立ち上がった。 でも ほんっとハンバーグ美味しかったなー。 食後のコーヒーがあれば 完璧カフェメニューだな。 「おやすみ〜。」そう言って自分の部屋に戻った。
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