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数年経って私も中学生になり、思春期を迎えた。親と衝突することも増え、中学二年生の夏休み、とうとう一言も話さない日々が続いた。
というのも、毎日毎日「宿題はやったのか」とか、「家の手伝いくらいしろ」とか小言ばかり言うので鬱陶しくなったのだ。
顔を合わせるのは食事の時だけ。無言で食べて黙って部屋に戻る。そんな日々が二週間ほど続いたある日のこと。
「あいつの様子はどうなんだ?」
夜、寝る前にトイレに行こうとしたら、リビングの方から声がして思わず立ち止まった。父の声だ。
「まぁ、友達とは上手くいっているみたいですよ」
次いで母の声が聞こえてくる。間髪入れず「そうか」と父の小さな声が聞こえた。
私はその場を立ち去ると、トイレに入って静かに扉を閉めた。
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