VS魔王⑫

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VS魔王⑫

うしろから大砲のように巨根をぶっちゅう!ぶっちゅう!ぶっこむのを、魔王が飽きるまえに、俺の理性が崩れて「魔王の、おちんちんしゅきいい!」と身をゆだねかねない。 このままだと呪いが発動しても、かくじつに息の根をとめられず。 最悪の場合、俺のしうちに怒り狂った魔王が、地上で殺戮の限りをつくす、いや、勇者に八つ当たりするかも・・・。 ずっちゅ!ずっちゅ!あんあん!とやられ放題に連続絶頂をしながら、ぎりぎりで踏んばって打開策をひねりだそうとして。 思いついたのは、危ない賭け。 どうせ、このままでは勝ち目がないのだからと、踏みきって実行へと。 それまで大股だったのを、どうにか力をこめ、太ももを寄せた。 突入にあわせて、絞めつけるようにしたのに「ぐう・・・!」と巨根がこわばりケイレン。 が、すぐに引きぬき射精を免れて、一息。 その隙を逃さずに、ぐったりしつつ、顔を振りむけて鼻で笑ってやった。 「はっ・・・た、ただの、デカブ、ツが・・・。 自分が、いいよう、に・・・うしろ、から、ガンガン、突く、だけで・・・ナオ、って、る、よう、なもん・・・」 「勇、者は・・・」と云わせてくれず、勢いよく仰向けにされ、太ももをつかんだら間髪入れず、巨根を発射。 身のうちの弱点を強く擦りあげられ「ふうああん!」と一瞬、視界が真っ白に。 「どの口が」と責めるように、深く飲みこませたまま、じゅぶじゅぶぐちゅぐちゅとかき混ぜて。 ひたすら尻をえぐりながら、無言の怒気を放つのに「ひゃああ!あん、あん、ああん!」と背筋を震わせ、ヨガリまくり。 「だたのデカブツ」なんて、まさにどの口がとばかり情けなく恥ずかしいザマで、あんあん悩ましく腰をくねらせつつ、手を広げてみせた。 「やああん!ああ、はあん、あ、あ、らめええ!」と抗議するのとは裏腹に、赤ちゃんが抱っこをねだるように。 気づいた魔王は、巨根の猛攻をつづけながらも、口角を吊りあげ、舌なめずり。 ゆっくりと前かがみになったのに、挿入の角度が変わったこともあり「ば、かあ、ああん・・・!あ、あ、だ、めえ・・・!」と甲高い悲鳴をあげ、たまらず、ひしと抱きつく。 密着して、また、ずぶずぶと浅く深く突きだしたのが、ああ、なんとヨキかな。 おまけに、俺のびしょ濡れちんこが、魔王の固い腹筋に擦れてぬちゅぬちゅ、尻もぶちゅぶちゅ。 「ふあ、あああん!やあ、ああ、やあああ!」と首に爪を立て、太ももを力ませると、その一瞬、魔王の体が硬直。 すぐにラストスパートとばかり、ミシンの針のように打ちつけてきて、俺はあんあんぎゅうぎゅうに抱きつき、鼓動が打つ胸に頬をくっつけて・・・。 あと一歩というところで「ジュ」と耳についた。 魔王はそれどころでなさそうで、変わらず揺さぶってくるのに鳴きに泣かされながらも、霞む視界に赤くなった床をとらえる。 焦げくさい白い煙をあげて、床は溶けて。 「まさか」と魔王の肩越しに見上げれば、天上の渦巻くマグマが滴ってぽつぽつと。 その一滴が背中に当たったらしく「があ!」とのけ反る。 ちょうど腰を引いたところで、力をふりしぼり、その反った腹を蹴りつけた。 まだ呪いを発動してないとはいえ、反射的に「抜いて放れないと」と判断してのこと。 勘は大当たり。 俺が退いた直後、魔王がいるあたりに、いくつものマグマの滝が打ちつけて。 穴が開いた天井、その真下にいる魔王はたまったものでなく。 「があ!・・・ぐがあ!」と灼熱の滝に打たれながらも、広場の真ん中から遠のこうとしたが、その前にどっと大量のマグマが降りそそいだ。 「ぐああああああ!」とマグマを浴びて身を焦がし、のたうち回る魔王。 追い打ちをかけるように、天上の渦巻くマグマから跳びだしてきたのは、太陽のように全身が光り輝く勇者だ。 見覚えのある無敵状態より、さらに眩く、マグマと共に落下する勢いのまま、魔王の頭めがけて、剣を突きたてて。 無敵の格闘家の「地球割り」に匹敵する必殺技「地球刺し」。 地球の反対側まで貫く威力があるとなれば、剣を刺された魔王の頭は、風船のように破裂し、跡形もなくなってしまい。 全身に緑の血しぶきを浴び、頭のなくなった魔王の体がばったり倒れるのを、呆気にとられたまま眺めて。 が、煙越しに、緑の血まみれの勇者が倒れるのを見て、はっとし、隠し持っていた回復アイテムをとりだした。 まず、腰が抜けたような自分を回復してから、勇者のもとへいき回復を。 全身の光が薄らいでいき、無敵状態が終了した彼をあらためて見やれば、剣以外、装備や服装は溶けたらしく裸同然。 無敵状態でいたから、全身溶けきるまえに、魔界に辿りつけたのだろう。 かといって、無傷ではなく、全身火傷を負い、とくに目のあたりが黒々と。 肌が焼けたことで、首の刺し傷はふさがったが、とても、簡易の回復アイテムでは間に合わない。 「く、そ、どうして・・・!」と歯噛みして、涙をこぼせば、薄目を開けていた勇者が微笑みかけて。 なおのこと「ばかやろーがあ!こんちんくしょー!」と怒鳴りつけたくなったものの、なんとか飲みこみ、代わりに「女神!どこだ!女神!」と。 そっと勇者を床に置いてから、しきりに女神を呼びかけ、走っていった。 マグマの水晶は玉座にある。 水晶を使い、女神の力を借りれば、地上にもどれるだろう。 そのまえに、息絶えそうな勇者を延命してもらわないと。 「あんた、勇者担当の神さまなんだろ! 恋にうつつを抜かして、まんまとダマされた、とんだ失態を挽回するなら今しかないぞ!」 救いを乞うというより、恫喝するように叫びながら、洞窟内を走りまわったもので。 そして・・・。
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