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VS魔王⑧
五股していた前世より、数知れない野郎ども、だけでなく魔物と肉体関係を持った今世。
転生しても病的に執念深く、俺をモノにしようとした魔王が、よく嫉妬に狂わなかったもので。
曰く「男同士が恋愛してセックスするのは病気だから」と。
前世で、衝動的に俺を殺したのに比べれば、感情のコントロールができて、屁理屈をこねるのも巧みになったらしい。
まったくもって、腹ただしいことだ。
なにより勇者や格闘家を病人呼ばわりされるのは聞き捨てならず、頭に血が上る。
が、感情的に怒鳴りつけはしないで、かつて五股したゲスの極み男の本領発揮に、減らず口を。
「他人事みたいに云っているけど、てめえもがっつり当事者で、文句なしに重傷者だろ」と股間を擦りつける。
目をすがめつつ、とたんに顔色を変えて「そこらの男と、わたしを一緒にするではない!」と激昂。
「わたしは、かつて心も体も清らかな女だった!
そう、半端なオカマとちがって、前世が正真正銘の女だったのだから、本質が女と云えるのだ!
そもそも、わたしが男の体を手にいれたのは、お前が女の尊い体を敬わないせいだろ!
なんたって、手の施しようのない重病の男狂いだからな!
前世でわたしが、不当な目にあったのも、すべてお前の欠陥に原因があったのだ!
そうじゃなきゃ、わたしの魅力の虜になって、浮気なんかするはずが・・・!
・・・そう、そうだ、あまりに前世で報われなかったから、神が哀れんで、最強で凶悪な男、魔王の体を授けてくれたのだろう!
不治の病にかかったような人間失格の男でも愛する、わたしの崇高な魂を捨ておけず、このようなチャンスを!」
おどろおどろしい不動明王のような見た目の魔王でも、唾をとばし喚きちらすと、ヒステリックな前世の恋人を思い起こさせる。
すこし拍子抜けして「魔王が神を語るなよ」と笑ったら「だまれ!」と上半身の服を裂けられた。
ぎょっとする間もなく、魔王の口から、蛇のような長い舌が伸びてきた。
先が割れて、片方ずつ、胸の突起をぴちゃぴちゃと。
「あう・・・!」と甲高く鳴いてしまい、すかさず手で口を覆おうとしたら、どうしてか万歳の格好に。
魔王の瞳が赤くきらめくに、魔力をそそぎ、俺の腕を拘束しているのだろう。
万歳のまま、腕はびくともせず。
巨根を押しつけられては、足をじたばたできず。
両方の胸の突起を舐められ「やあ!あ、ああ・・・あん!」と喘ぐままになって、でも、巨根が擦れるので、ケイレンもできない。
変に体の力がはいって、胸が敏感になって。
ぺろぺろくちゅくちゅ、生温かい舌でしきりに水音を立てられて、下半身も早々濡れてしまう。
かたく目を瞑っていても「はう、う、ああ!だ、めえ・・・!」と悶えるのを、ほくそ笑む魔王が、さらに視線で犯しているのが分かる。
染みが広がる股間を、ぬちゅぬちゅくちゅくちゅ舐めまわすように。
「はあ、ああ・・・」と肩を震わせながらも、腰を揺らさないよう、こらえていたものの、にわかに胸の突起を弾かれて。
たしか魔王の爪は、尖っていた。
その先端で突起を引っかきつつ、ねっとりと舌を這わせてきては、たまらず。
反射的に「あ、ああ、あうん!」と腰を突きあげ、ごりり、ぐちゅりと巨根に擦って、射精。
が、胸の愛撫は勢いが衰えず、継続。
「ふああ!だ、め、てえ!ば、ばかあ、ああん!」と馬鹿馬鹿、云いながら、腰を揺らしてぐちゅぐちゅ。
すこしもせず、また達したものの、いけいけどんどんに愛撫続行で、もう恥もくそもなく、俺はあんあん巨根に擦りつけっぱなし、お漏らししっぱなし、噴きだしっぱなし。
胸の突起が性器になったようで、下半身に触れられずとも、舐められてイキまくるのが屈辱的。
とは思わない。
これまで悪夢でどれだけ乳首をイジメられて、あんあん滝のように精液を溢れさせ、滴らせたやら。
「男なのに」とウブに泣くなんて今更なほど、悪夢によってとっくに開発済み。
ただ、夢とちがって、限界がある。
精液が尽きてきたところで、やっと魔王は舌と指を引っこめ、上体を起こした。
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