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「警戒を怠るな、本戦は常に一対一で戦えるとは限らない。いつどこでどんな攻撃をされるかわからないんだ。理不尽のど真ん中にいると思え、いいな?」
「はい!」
「厳しい事を言うようだが、えくれあ、お前には中途半端なプレイヤーになって欲しくない。一回上手く行ったからとあぐらかいてる奴が一番転落しやすい、そうなったらあいつみたく底まで落ちるだけだ」
「あいつ?」専門校で過去に何があったのかはわからないが、そういうプレイヤーがいた事だけはわかる。コーチはその人を反面教師にしろといわんばかりにアドバイスしてくれた。
「コーチ、それ以上は喋り過ぎです!」
「あいつは音声入力でするアプリは遊びだから、自分たちはどう遊んでもいいと言ったが程ってものがあるんだ。学校の規律に反してまで自由を訴える奴はロクな事しない」
「コーチ!」
「すまない、熱くなってしまった。とにかく試合が完全に終わるまで気を抜くなという事だミノタウロスは体力がまだ200も残ってる。倒すまで練習は終わってない!」
「そうですね」
今はミノタウロスを倒す事に集中するんだ。目の前の課題をきちんと終わらせる事を考えければいけない。カウンターを当てた後は、相手の動きに注意しながら、可能な限り攻撃をヒットさせるんだ。この動きを頭に叩き込む。然しだ、相手の攻撃を待ってるばかりでいいのだろうか、こちらから仕掛けて、相手のカウンターを誘発し、そこにクロスカウンターを合わせるという事は出来ないだろうか。
「ティピティピタップ!」先手をとって呪文を詠唱した。
「先手をとって攻撃を仕掛けたか、何か考えがあるのか?」
「闇雲に先制攻撃したわけではなさそうです、まさかクロスカウンター狙いかも」
「まさかそんな訳」
コーチ、真理トッツォさん、ごめんなさいそのまさかです。クロスカウンター当てるつもりで行きます!
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