パクくんはお腹がペコペコ

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 給食になった。パクくんは、名前のとおりパクパクパクパクご飯をすごい勢いで食べていく。先生は、「よく噛んで食べなさい」と注意していた。 「ごちそうさまでしたー!」  ぼくはお腹いっぱい。  でも、パクくんはたくさんおかわりしたのに、「はあ……」と言いながらお腹をさする。 「足りないなあ……」  ええ、あんなにおかわりしたのに。 「パクくん、全部無くなるまでおかわりしたのに、もうお腹減っちゃったの?」  パクくんは口をとがらせる。 「だって、ぼくが前いた学校よりもずっと少ないんだもん」  僕は少し呆れて言った。 「学校の給食なんてどこもこんなもんだよ。僕だってパクくんと同じくらいの身長だけど、全然お腹減ってないもの」  パクくんは首を横に振る。 「いやいや、本当に少ないんだよ。だってぼくがいた学校はね……」
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