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鬼頭さんがそこにはいた。
「鬼頭さん…。」
「なんだよ!オッサン。」
「オッサン?君、死にたいの?」
「殺せるなら殺してみろよ。」
「僕が誰か分かったら君、海に浮くよ?」
淡々と言う彼がおれは、本当にヤクザの若頭なんだと分かった。
おれは、ナンパ男に言った。
「本当だよ。止めた方がいい。この人ヤクザだよ。」
「まさか…。」
「嘘じゃないよ。」
「俺、帰るよっ!」
危機が分かったのか去って行った。
「ありがとうございます。鬼頭さん。」
「本当は、君に会うつもりなかったけど、君が毎日ここにいるから。」
鬼頭さんがおれを見つめてきた。
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