初恋は黒い傘

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「ね?ヤクザの若頭と付き合ったりできないでしょ?」 「それは…。」 おれは下を向いて項垂れた。 「だからLINEもしない方がいいよ。」 「おれのこと何とも思えませんか?」 「可愛いとは、思う。だけど、住む世界が違うし、歳も離れてるしね。」 「LINEだけ教えてください!会えなくてもいいから!」 おれは食い下がった。だって、このまま終わりにしたくなかったから。 「本当にLINEだけで我慢できる?」 「はい…。」 自信はなかったけど、そう答えた。 おれは後で後悔することになる。
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