彼の秘密

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次の日、朝早く来ると彼がいた。 「おはよ!」 「おはよう」 彼は私に挨拶して読んでいた本を閉じた。 私は、小走りで彼の元に行く。 「昨日のドラマ見た?」 「何かやってたの?」 「恋愛ドラマ!昨日は、すごく良かった!もうすごくキュンキュンしたの!裕くんも見てみてよ!毎週水曜日にやってるから」 「わかった。題名なんていうの」 「勿忘草」 「今度見てみるよ」 ざわざわとクラスメイトが来た。 彼に挨拶する男子達。 私は、友達と一緒に昨日のドラマの話をした。 私は、ちらっと彼を見た。笑ってる顔は、眩しかった。 1時間目の数学の授業が終わって私は、数学のノートを集めて先生に渡した 「数学の問題で分からないところがあって教えてくれませんかー」 「いいよ。放課後職員室に来なさい」 「ありがとうございます!」 次の授業の準備のため、席に戻る。 机の上に紙が置いてあった。 「夏休み 一緒にプールに行こう」と描いてあった。 横を見ると隣の席の彼と目が合った。 彼が笑った。 私は、胸がドキドキした。 この気持ちのせいで私は、先生との約束を忘れてしまって 放課後は、彼と一緒に帰ってしまった。 でも、帰り道の途中で彼は言った。 「良かったら、LINE交換しない?」 「え、いいよ!」 私は、カバンからスマホを取り出して、彼とLINEを交換した。 正直、自分から言いたかったけど彼から言ってもらえると思っていなくて嬉しくて顔が赤くなっていた。 「顔真っ赤だね」笑いながらほっぺをつねってきた。 「やめてよー」彼の肘をこずく 「これで夏休みが始まっても話せるね」 「うん」私は下を向いた。もっと赤くなった顔を見られたくなくて。
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