彼の秘密

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夏休みに入った。 友達とは、夏祭りに行く約束をした。 でも今日は、彼とプールに行く日。今日のために奮発して水着を買った。 花柄のちょっと派手な水着。 この日のために、ダイエットもバイトも頑張った。 彼に「もう準備できたよー」とメッセージを送る。 すると、「自分も用意できたよ」と来た。 日焼け止めを塗って帽子を被り行ってきますと言って外に出た。 早く会いたくて小走りになる。 待ち合わせ時間の、10分前に着いたけど更衣室に入る。 水着にきがえてスマホを持ってプールサイドへ向かう。 デッキチェアに座って彼にLINEを送る。 「プールサイドで待ってる。」 太陽が水着を焦がしていく。 暑い日差しの下で、ジリジリ肌を焼けつけていく。 汗が流れてきて体が熱くなる。 これじゃ、日焼け止めの意味がない。 デッキチェアに寝そべって、スマホを見る。 既読はつかないまま待ち合わせ時間に、10分も過ぎていた。 私は瞼を閉じた。
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