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彼女との日常
同じ布団に寝ていて我慢がきく訳もなく、ボクの息子は週に二度位は、ナツキのお世話になってしまっている。
「ナツキは、ボクみたいなオッサンとして平気なの? 無理しなくていいんだよ?」
宿代代わりの義務感からなら、それはそれで辛い。ボクにだって感情もプライドもある。
「ヒロトはオッサンじゃないよ。童顔だし、お腹も出てないじゃん」
……それは君がうちに来るまでの食生活が、めちゃくちゃだったからだよ。
エナジードリンクとコンビニ弁当。マックとUberEATSで生きてたからなあ。
忙しいと食事を抜いてしまう性質なので、帰省なんかしようものなら、やつれた息子を見て母は悲鳴をあげたもんだ。
「でも歳は十歳も違うよ?」
「そんなの気にしなくていいんだよ。私はヒロトが大好きなんだから。ね?」
……十歳下の子に丸め込まれて、何となく日々を過ごしてるけど、本当にこんなんでいいのかな?
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