5 幸せへの誓

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5 幸せへの誓

車が激しく揺れる。 「ヒロミ、もっと! もっと! 奥まで……突き上げてくれ!!」 今度は、サトシは俺の上に馬乗りに乗り、腰を激しく振りまくった。 逆バニーのその姿は、まさしくウサギがぴょんぴょん飛び跳ねているよう。 前は、漏れ出た男汁をまき散らし、後ろは、俺のモノを咥え込んでもてあそぶ。 俺は堪らずに吠えた。 「おい、サトシ! いい加減にしろ! これ以上、激しく揺れると車が壊れる」 「どうしてだ! ヒロミ、オレを幸せにするって言っただろ!! わがままでいいって言っただろ!!」 「……言ったが、今は車の中だ。こんなに激しく動いたら……」 サトシは、上目遣いに俺を睨む。 「……やっぱり、ヒロミは、エッチなオレは嫌いなのか? お前のが大好きなオレを!」 言ってから、急に恥ずかしくなったのか、頬がパッと赤く染まった。 「……ったく、違うって言ってるだろ! ほら、ガッツリ突き上げるぞ! 何処かにつかまれ!」 俺の渾身のピストン。 サトシは、嬉しい悲鳴を上げた。 「あーっ!!! す、すごい……気持ちいい……固い! すごく固い!……オレの中かき回されて……あっ、あっ、奥に当たってるっ!! いぐっ……いぐっ……」 「くっ、持ってかれる……なんて締め付けだ。俺のを全て搾りとるつもりかよ……」 「ヒロミ! ヒロミ! 好き! 好きだ! 大好きだ!! あっ……ヒロミのがオレの気持ちのいいとこに擦れて……オレ、変になっちまう、変になっちまうよ!!」 「……俺だって、こんなんじゃ、いっちまう……くそっ」 「一緒に! 一緒に! ヒロミ、頼む」 サトシはそう言うと、俺の唇に自分の唇を合わせて来た。 「はぷっ……んっ!!! んんっ……はぁ、はぁ、れろれろ……ヒロミも、きてくれ!!」 激しく舌を絡ませていく。 「あっ……もう、オレ…やばい、あっ、ああっああっ……」 サトシは、体をキューッと反らせ、白目を向いた。 「いぐっ!! うっ!!!」 プシュ、ピュ、ピュー……。 サトシは、白濁汁を発射し絶頂を迎えた。 「……俺もだ……出すぞ、お前の中に。受け取れ、一滴残らず、俺の愛を! いくぞ、おら!!」   俺は、サトシの腰をガシッと抑え、思いっきり腰を突きだした。 もうコントロールできない。 俺のイチモツから噴出した濃いエキスは、サトシの腹の中にドクドクと注がれていく。 サトシは、イキの余韻で頬をぽっと赤らめたまま、とびっきりいい顔を俺に向けた。 嬉し涙をそっと小指で拭いながら、俺のがまだ入ったままの下腹部を、それは大事そうに撫でた。 「ヒロミ、お前の事が大好きだ!!!」   **** 授業の終わりを知らせる鐘がなった。 生徒達は、地獄から解放され、ひと時の休みを満喫し始める。 その中で、サトシは一目散に俺のところにやってきて、俺に抱きつく。 「ヒロミ!!」 そして、さりげなく膝の上に乗っかり、俺の首に手を回し、キスをせがんでくる。 周りの奴らは、呆れたように顔をしかめつらにし言い放つ。 「お前ら、本当に仲良いな。でも、そういうバカップルは他でやってくれないか?」 ひんしゅくもいいところ何だが、サトシの耳には入っていない。 「……ヒロミ……しよ?」 甘えた声でおねだり顔。 すっかりメス顔。 「……ったく、仕方ないな」 そして、俺とサトシは一目もはばかる事なく、唇を合わせる。 クラスの皆には、もう慣れっこの光景で、この程度のイチャイチャは誰一人も冷やかす事もない。 れろれろと甘い口付けを交わした後は、サトシはひしっと抱きついてくる。 「……大好き、ヒロミ」 俺もまんざらでもなく、ヒロミのお尻を撫でながら、 「放課後、抱いてやるからな」 と耳たぶを甘噛みしながら囁く。 すると、サトシは、顔をぽっと染め、一方、下半身は素直に欲情させ、固くした前を俺にくいくいと当ててくる。 「……うん! オレ、授業中のアナニー我慢するな!」 恥ずかしいそうに、嬉しそうに言った。 これが、俺とサトシの何でもない日常の風景。 落ちこぼれの俺”ヒロミ”は、クラス一の人気者で優等生の”サトシ”に恋をした。 絶対に、お前の心を開かせて見せる。そして、幸せにする。俺は、そう誓った。 しかし、サトシは、俺に体を許しても、心を許すことはなかった……。 が、俺はついに、サトシの身も心もすべて、俺のものにすることができた。 サトシ、愛している。 そして、約束どおり、お前を幸せにするからな……。 俺はサトシを抱きしめ、 そう誓を新たにしたのだった。 * 愛しいお前が堕ちるまで 終わり
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