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epilogue
「──はい。帰る時には家迄送ります」
(ん....)
颯太の声がリビングから聞こえてきてゆっくりと重たい瞼を開ける。いつの間にかそのまま朝になっていたみたいだ。そういえば親に連絡を入れずに人の家に泊まったのは初めてだ。これが朝帰り...なんて思いながら身体を起こし、リビングに向かう。
「おはよう、悠。もう昼だけどね」
「....颯太」
びっくりして名前を読んだきりそれ以上何も言い出せなくなる。視線の先に居るのはさっぱりした髪型になった颯太。僕が寝ている間に髪の毛を切りに行ったのか、外着の彼は照れ笑いをしながら後頭部を撫でる。
「髪、やっと切ったんだ。ずっと縛ってたんだけど...変かな」
「──ううん。かっこいい。なんだか高校生の時みたい」
高校生の時みたいに耳が隠れる長さ迄短くなった颯太は、僕の言葉に小さく笑った。
「自分の事なんてどうでもよくなるくらい、悠の事でいっぱいだったんだ。これからは身なりもちゃんとしていこうかなって」
──再会した時の颯太の異変の意味がようやく分かった気がする。この人は僕が思っている以上に僕の事が好きなんだ。

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