序章
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その店はビルだらけの密集した区域の少し外れたところに建てられていた。 チリンチリン ガラスに『open』と札が掛かっているドアを開けると、 目の前には受け付けの小綺麗な机とその奥に栗色のロングヘアーの女性が立っていた。 「いらっしゃいませ」 軽くお辞儀をして受付に向かう。 「あの……ここは絵を売ってますよね」 「ええ。ご案内します」
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