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社長婦人の選考を任された。結婚しろと回りに言われ続けた須藤が辟易して匙をなげたのだ。
重要なポストを担う社長婦人。須藤を支え、社員を奮起させるという重要な人物の選考だ。自社の社員、関連会社、子会社、ライバル会社。その子女に当るまで探した。
須藤に気に入られる必要はない。美人で博識、品があり、花があり……。
書類で選考し、数名に絞った。
自ら足を運び相手に気が付かれない様に視察した。
そして目を付けたのは、『柊隼人』だった。
「初めまして柊撫子です」
俺は自分の手中で物事が進んでいることにほくそ笑んだ。
まさか、2人が恋に落ちるとは予想外ではあった………。
おわり
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