嘘のスイーツ

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『僕もその日はまかないのお仕事お休みだから、お手伝いに行けるよう』 「山村。あんたは来なくても良い」 『えー!?何でだよう!』 『千夜くん、毎回同じ事を言うようですが、山村先輩も僕達の仲間なんですよ!』 「鈴木くんの言う通りよ、貴方。1人だけ仲間外れにするのは可哀想だわ」 俺の冗談が香澄等に通じるのはいつになるやら。 「だが、食えねーケーキ作ったとしてそれが客にどう思われるかわかんねーだろ。それに今までだって客引きはしてたんだ」 『僕のマジックを披露して人々の注目を集めます。その上でイベントの告知をさせて頂きます』 鈴木…マジックも出来るのか。 初めて知ったが、鈴木は運動以外は何でも出来るな。 『それに、食べられないケーキは、お客様に驚きとエイプリル・フールならではの笑いも起こると思うのですがいかがでしょう?』 「食えねーケーキ…どうせなら、どこか1箇所だけにして、後の部分は食えるようにしてケーキ無料引き換え券と交換ってのは、どうだ?」 『それもロシアンルーレットみたいで面白いですが景品は無料引き換え券では売り上げに差し障ります』 確かに立ち上げたばかりの店じゃ死活問題になるか。 『お客様達にはお店の奥に招待して音楽とクイズとゲームを提供するのはいかがでしょうか?』
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