嘘のスイーツ

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音楽とクイズとゲーム…。 何か話がデカくなってきたな。 だが、上手くいけば一気に常連客を増やせるかもしれねー。 「具体的にどうやるんだ?」 『先ず音楽は山村先輩のキーボードの音源を持ち込んで実際に演奏してもらいます』 『キーボードなら任せて!』 山村がキーボードを弾けるのは高校時代の文化祭で知っている。 スゲー豪邸に住んでっから、音源も鈴木の車で運べば問題ねー。 『クイズとゲームの問題は僕が考えます。千夜くんは景品にもなる新作のケーキを考えて作っておいてください』 「私は当日に備えて衣装を作っておくわね」 家事の中で唯一裁縫だけは出来る香澄が立候補した。 『香澄さんには部屋の空間デザインもお願いします。詳細は決まり次第伝えますので』 大まかではあったが鈴木のお陰でイベントの骨組みが見えてきた。 後はまだ日数があっからこまけーところは修正を加えつつ決めていけば良い。 まあ、俺は主にケーキの考案と作ることに集中して取り組めば良いだろう。 「決まりだな。あんた等には借りが出来るが…」 『いいえ、楽しいひと時を満喫出来るんです。それだけで十分借りは返ってきますよ』 『僕も保と一緒にいれるだけで嬉しいから気にしないでー』 山村…俺にその気はねーって言ってんのに学習能力がねーな。
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