15人が本棚に入れています
本棚に追加
音楽とクイズとゲーム…。
何か話がデカくなってきたな。
だが、上手くいけば一気に常連客を増やせるかもしれねー。
「具体的にどうやるんだ?」
『先ず音楽は山村先輩のキーボードの音源を持ち込んで実際に演奏してもらいます』
『キーボードなら任せて!』
山村がキーボードを弾けるのは高校時代の文化祭で知っている。
スゲー豪邸に住んでっから、音源も鈴木の車で運べば問題ねー。
『クイズとゲームの問題は僕が考えます。千夜くんは景品にもなる新作のケーキを考えて作っておいてください』
「私は当日に備えて衣装を作っておくわね」
家事の中で唯一裁縫だけは出来る香澄が立候補した。
『香澄さんには部屋の空間デザインもお願いします。詳細は決まり次第伝えますので』
大まかではあったが鈴木のお陰でイベントの骨組みが見えてきた。
後はまだ日数があっからこまけーところは修正を加えつつ決めていけば良い。
まあ、俺は主にケーキの考案と作ることに集中して取り組めば良いだろう。
「決まりだな。あんた等には借りが出来るが…」
『いいえ、楽しいひと時を満喫出来るんです。それだけで十分借りは返ってきますよ』
『僕も保と一緒にいれるだけで嬉しいから気にしないでー』
山村…俺にその気はねーって言ってんのに学習能力がねーな。
最初のコメントを投稿しよう!